造形の社会的役割を考えられる人間を育てたい。
現代アートの世界では早くから、デッサンの学習は不必要との意見があちこちで聞かれています。しかし今日のアートを見渡してみると、一過性のトリッキーなもの、珍しいだけで内容の稀薄なものが多く見られます。ゆるキャラブームが象徴するように、「かわいい!」「すごい!」と安直で、表面的な評価で済まされるものが増えてきて、価値判断の難しい時代になりました。
現代作品の中にも優れているものはありますし、今後も内容の伴った新しい表現が出てくるでしょう。しかし、人間の創造の歴史を振り返ってみると、優れたもの、参考になるものが多数あります。内容を学ぶ意味で、原始美術、古代文明、ルネサンス、印象派、仏教美術、様々な宗教に関する美術、民族特有の美術、工芸、建築・・・などに興味を持ち、美術館、博物館、ギャラリー、画集、図録等で多くの作品を鑑賞するのも有効な手段です。内容、目的のない作品にしないために、偏らない多岐に渡る学習が必要だと考えます。異なる分野でも、比較、検証、批判等ができるようになることが、高い次元で特化する材料になる筈です。
d3 Art Studioは、時代の流れに左右されることのない普遍的な真の造形教育を目指しています。
代表 大庭三紀
ディーキューブの「d」はデッサンの「d」
造形の基本はデッサンにあり。
●dessin [デッサン]フランス語
写真、スケッチ、素描
●drawing [ドゥローイング]英語
デッサンと同義、図画、製図
●design [デザイン]英語
設計、計画、企画、図案
●designare [デシナーレ]ラテン語
デッサン、デザインの語源。計画を図で表す意味。
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d3の授業では、こどもから社会人まで分け隔てなく、特に基礎的なデッサンの教育に重点を置いています。なぜならデッサンが上達すると、それに比例して色彩感覚、立体・空間構成感覚、発想力も向上するからです。モチーフ(対象)をしつこく観察し、そこに美を発見し、的確に表現する訓練を積みましょう。以下のような要素について深く考えていくことが学習です。
- 1 モチーフ
- 2 構図
- 3 形態
- 4 光・陰影
- 5 立体感
- 6 空間感
- 7 材質感
- 8 画材・タッチ
- 9 テーマ・感情
社会で活躍するOB、OGとのネットワークを使い、
造形分野の可能性を拡げる。
卒業生など関係する人間が、d3を通じ社会との関わりがつくれるよう、関東、関西など各地でOB、OG会を開催し交流の輪を拡げています。
2012.11.24 関東会